ハブハウジングを外しているのでタイヤは付けられない。
リフトで浮かしたままにして今日の作業終了。
疲れた・・・・。

リフトアップのまま

ドライブシャフトを抜くためにはストラット側を外さなければならない。恐ろしいめんどくささ。

ドライブシャフト

ヤイヤー類やハーネスは通り道が複雑。元通りにするのが大変そう。

スロットルワイヤー

電動ファンを外し、クーラントホースを外す。

ホース類を外す

エンジンブロックに突き刺さる感じで入っている。Pから3にしてワイヤーを出し、カラーをずらしてリンクを外す。

シフトリンク

ボルト2本だけで固定されてる。
妻のお手伝いで持ち上げる。

 ボンネットフードの取り外し


エンジンがひどい!走行中止まるのはやはりまだ直っていない。
原因は分かった。「クランク角センサー」しかない。
しかし、悪いのはそれだけではない。
ウォーターポンプも限界に来てるし、シリンダブロックの<メクラ>からクーラントが漏れている。
オイルポンプにも不安がある。クランクプーリー付近からも異音がする。
ベルト類は一度も交換したことがない。ヘッドガスケットは消耗品と言われるくらい寿命が短い。
出来れば全部なおしたいけど、パーツ代だけで30万オーバー・・・!!  どうちよう!?
いくら何でも高すぎる。SAABはとにかくパーツが高い。エンジンマウントは左右2個で5万円以上、パッキンセットも6万円。
ハブベアリングも交換しなければならないので40万はいきそうな気配だ。迷う・・・。
とにかくエンジンを下ろして状態を確認する。

エンジン脱着!!

これで車体側と関係が絶たれた、はず。ここまで5時間もかかっちまった!

準備が整った

コンプレッサから順にホースを外す。
ガスはすでに入っていないので平気。

エアコンホース

エンジンはいろんなモノと繋がっている。シフト、ハーネス、ドライブシャフト、パワステオイルライン、ワイヤー類、燃料などのホース、クーラントホース、等々・・・。、

これからがてぇへん

あまりない。
みんなドロドロ。

外した補機類

SAABC900ユーザー必携修理書。ただし英語。必要な部分をOCRソフトで読み込み、翻訳ソフトで変換します。恐ろしく面倒・・。翻訳は自動車工学用語が入っているので意外と分かる。Yahoo翻訳だと訳が分からない文章になってしまう。と言うより、文章じゃない。

赤  本

オイルドロドロ、エンジンマウントはかなりすごい状態。

エンジンルーム

ATオイルパンが平らなので、お行儀良く直立不動します。それにしても、油まみれ・・。

とりあえず隣のガレージに

一安心、完全に持ち上がりました。
FF車ですがエンジンは縦置き、ベルト類は室内側、ミッションはクランクケースの下。変なエンジン。

完全に抜けた

ボディーから浮いた瞬間が一番緊張する。エンジンが傾かないか、はずし忘れの補機類はないか。

少しずつ吊り上げ

ロープを掛ける適当な場所がないのでエアコンコンプレッサを外してオルタのステーにロープをまわす。

ロープがけ

SAABのエンジンを下ろしたのはもちろん初めて、縦にでかい!設計の古いエンジンだからしょうがないけど、それにしても・・。
詳しい状況はまだ分からないけど、当然交換部品は予想よりも増える。テンショナープーリーはシャリシャリ言ってる。
ホース類も痛みが激しい、ドライブシャフトブーツも危ない。
あと何年乗るか妻に聞いてから交換部品を考えよう。

いよいよエンジン吊り上げ!

フロントハウジングを組み直してタイヤを取り付け、エンジンが直るまで外へ移動。エンジンがないので車高かなり上がってます。

邪魔なので移動

クレーンはアームなので上昇させるとエンジンは前後する。クレーンを少しずつ移動しながら吊り上げる。

大丈夫そう


近くにエアが無いのでエア漏れ修理のついでにカプラーを追加。
パーツケースや段ボール箱など用意して準備万端!

エアを追加

ボルト類に前もってCRCを注入しておく。
固着しているボルトもたくさんありそうなので。
修理って結構力仕事。
これからが大変です。
でも、復活するのがとても楽しみ!

復活が楽しみ

待ちに待ったパーツが入荷しました。
予想を超える価格には、ビビりました。予想プラス10万円でした。
ついでなので予定外のものも注文してしまいましたが・・・。
この際なので「まっ、いっか!」という感じです。
本日は作業前の準備です。突然配管からエア漏れがあったり、除雪機を片付けたり、この時期はいろいろ仕事が増えます。
エンジンヘッドまで外さなければならないので、集中できる環境が必要です。

パーツ入荷!


殆ど国内にあった。
エンジンパーツとフロントハブ周りのパーツ。
相当改善されると思う。

届いたパーツ

非常に重要なパーツ。
これが悪いとエンジンはかからない。
高温にさらされるので注意。
セーブルが途中でこすれによって切れかかっていた。原因はこれか!

クランク角センサ

新プーリー。
ステーは清掃してピカピカ!

ベルトテンショナ

ベアリングがカリカリしてました。
完全に寿命が来ていたようです。

ベルトテンショナ

特に減っていない感じ。
思ったよりも長持ち?

テンショナ

すっきり

スプロケットを外すとタイミングチェンは外れる。

クランク角センサのためのパーツ。
左が新パーツ。

ディスクセンサー

先にテンショナを緩めておく。
ボルトはかなり堅い。
実際はスピンナハンドルを使用。ソケットのコマは1/2を使用。

カムスプロケット

ゴムは必ずヘタる。
エンジンマウントを交換するだけで振動が小さくなる。

ミッションマウント

今後二度と外すことはないと思うので綺麗に。

プーリー組み立て

プーリーは3つになっている。
ゴムダンパーが挟まれているので走行距離に応じて交換が必要。

上が新パーツ。

クランクプーリー

クランクの位置合わせ。

フライホイルの合いマーク

スプロケットを外す前にクランクシャフトの合いマーク、スプロケットの合いマークを確認しておく。まだテンショナはそのまま。

カムスプロケット

外したボルト類はビニール袋に入れて組み立てまで、まとめて保管しておく。

クランクシャフト

本体側の面。

ケース

エンジンが走行中に停止してしまう原因はたぶんこれのせい。

クランク角センサ

スピンナハンドルで簡単に緩んでしまう。

プーリー側

クランクシャフトの固定はフライホイルのボルトをケース側から17ミリのディープソケットで固定する。

クランク固定

こちらが室内側になる。
車体に載っていると隙間は5cmほどしかないので、ベルト交換も非常に大変。

クランクプーリー

ヘッドを外すので外すものはまだたくさんある。

まだまだこれから

これは異常はないので外しただけ。

インマニ

外すものたくさん。
どうなるか楽しみです。

着手前

新パーツ取り付け。
オイルシールも交換。

クランク角センサ

パーツも入荷したのでいよいよ本格的なエンジン修理です。
修理というよりもややレストアに近い感じ。
調子の悪いところだけじゃなく、ガスケット類や、ウォーターポンプ、クランクプーリー、エンジンマウントなどエンジンを全体的に改善してしまいます。

エンジン修理

探しても見つからなかった1/2のエクステンションバー。

こんなのあるわけ無いトルクスの♀。
トルクスの♀は「E」という記号が付く。
これはシリンダヘッドボルト用で「E-16]というサイズ。
♂は「T」という記号が付く。
どっちも<KTC>

工具専門店に行って教えてもらいました。

工   具

表面はシルバーの塗装が施されていたがシリンダブロック付近はかなり錆が出ていたのでベルトサンダーで錆落とし。

エキマニ

こちらはベルト調整用。
見にくいけど、カラーが中心から相当編心していた。ゴムはプラスチックのように硬化していた。

ブッシュ

オルタネータのステーとベルト張り調整ボルトにはゴムブッシュが使われている。ステーの方は直径で0.7ミリ痩せていた。

オルタネータステー

当然オイルドロドロなので清掃していっちょあがり。

パワステポンプ

ヘッドガスケット交換です。
ヘッドに歪みがなければだけど、たぶん大丈夫だと思う。

あとはシリンダヘッド

休日は車を入れないのでガレージいっぱいに使っています。
部品の整理をきちんとしておかないと余計な時間が掛かってしまう。

風    景

シリンダヘッドを外そうと思ったら、トルクスの♀のコマが必要だった。
しかも16ミリ。
そんなの持ってないので工具やさんに買いに行く。
買ってきてさあ外そうと思ったら、1/2のエクステンションが無い!
あったはずなのにどこへ行った!
結局出来ず、明日買ってこよう・・。

今日はこれまで

ここまでは約1日の作業。
途中工具を買ってきたりでロスが多かった。
エンジン修理だけなら3日で終了する感じ、でも清掃したり錆落としすると倍くらいの時間がかかりそう。
分解してから判明する交換パーツも出てくるし、しばらくは掛かりそう。
のんびりと?やってみます。(妻には言えないけど)


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